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歯医者さんでの型取りのお話
こんにちは。新宮おかべ歯科こども矯正歯科のホームページをご覧いただきありがとうございます。
今年の2月から新宮おかべ歯科こども矯正歯科に勤務しております、歯科医師の衛藤です。
今回の新宮おかべ歯科こども矯正歯科のブログでは、歯科医院で使われている型取りの材料についてお話します。
このピンク色の材料、見たことはありますか?これは、歯の被せ物や詰め物、マウスピースや入れ歯を作る時に使用する、型取りに使うものです。
名前は『アルジネート』といいます。
これは当院で実際に使用している材料とトレーです。
アルジネートの粉と水を混ぜるとジェル状になります。柔らかい状態で口の中に入れ、2〜3分入れておき、固まらせて取り出します。
アルジネートと水は目分量で混ぜても硬化はするのですが、より正確で安定した型取りのため、当院ではきちんと計量してから混ぜています。
ピンクの粉、アルジネートの主成分はアルギン酸ナトリウムと石膏です。
みなさん、石膏は馴染みがあると思いますが、アルギン酸ナトリウムはあまり耳慣れないのではないでしょうか。
アルギン酸ナトリウムは、コンブ・ワカメなどの褐藻類に含まれる、天然水溶性食物繊維です。 増粘性、保水性があり、歯科以外にも広く使用されています。
身近なところでは食品添加物、医薬品、化粧品として活用されています。
具体的には、人工いくらやキャビアの材料として、ジャムやソースなど粘強剤としての役割があります。
医薬品としては胃薬や目薬にも配合されているようです。
口の中に入れて使用する材料が、このように、食品や医薬品にも使われているものだとわかると安心できるのではないでしょうか。
アルジネートと同時に、寒天も型取りの材料として使うことがあります。
この紫色の部分が寒天です。アルジネートよりも細かな部分を綺麗に型取りすることができるので、被せ物や詰め物を作るときには使用します。
歯科医院で型取りをするとき、患者様によっては、苦しくなったり、気持ち悪くなったりすることがあります。
当院では、嘔吐反射の強い患者様に対しては、材料が早く固まるように工夫したり、椅子の角度を変える、などの対応をしています。
患者様側も、リラックスして鼻で深く呼吸するようにしてください。
また、顎を引くようして、喉の奥のほうを閉めることで、印象材が奥へと入っていく感じが軽減されて、楽になるかと思います。
今回は歯科医院でよく見かける、型取りの材料についてお話ししました。当院ではシリコン印象材や光学印象スキャナーも導入しておりますが、こちらに関してはまた別の機会にお話しさせていただきます。
年末(年始)で皆様お忙しい時期ではありますが、口の中で気になることがあれば、新宮おかべ歯科こども矯正歯科へご相談ください。
画像出典:歯医者さん向け無料イラスト|歯科素材.com (dental-sozai.com)
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